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手紙で綴る出征兵士の心境 ~第一次世界大戦~

      2017/04/08

◆第一次世界大戦に出征していった兵士達の心境

ドイツ兵士の手紙

バンザイ!

とうとう明日午前11時、徴兵のために集まれという命令を受け取りました。
今か今か待っていたところです。

けさ、知り合いの若い女性に会いました。
軍服姿じゃないのを見られるのが恥ずかしいぐらいでした。

僕はもう平和の時代の人間ではありません。
こういう時に、自分のことや家族のことを考えると小さく、弱くなります。
国民や祖国のことを考えると強くなれるのです。

アドルフ・ヒトラー「我が闘争」

(当時、彼は美術学校の受験に失敗し失業中であったが、開戦早々に志願兵として戦争に参加し、終戦直前に毒ガスで目を負傷するまで勇猛果敢に戦った)

私はこのとき、青年時代のいらだたしい気持ちから救われたような開放感に包まれた。嵐のような感激に圧倒され、神がこの時代に生きる幸福を与えてくれたことへ心から感謝した。

このもっとも困難な闘争のために、200万人を越えるドイツの男や少年が、最後の血の一滴まで守ろと覚悟して、自発的に国旗の元に起ったのだ!

ドイツが自己の存続のために!
ドイツ国民がその死活のために!
自由と未来のために戦っているのだ!

従軍したオーストリア人作家ツバイク「昨日の世界」

あのころは・・・人々はまだ疑うことを知らなかった。

ロマンにあふれた遠足。荒々しい、男らしい冒険。戦争は3週間。出征すれば、息もつかぬうちにすぐ終わる。大した犠牲を出すこともない・・・。

私たちはこんな風に1914年の戦争を単純に思い描いていた。クリスマスまでには家に帰ってくる。新しい兵士達は、笑いながら母親に叫んだ。

「クリスマスにまた!」・・・・・・・・・・

 


資料1 NHKスペシャル 映像の世紀 第2集「大量殺戮の完成」および第3集「それはマンハッタンから始まった」のナレーション
資料2 八月の砲声 バーバラ・W・タックマン著 山室まりあ 訳 筑摩書房
資料3 J・M・ウィンター 著 20世紀の歴史 第14巻 第1次世界大戦(下) 平凡社

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