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男性がこの世から消滅する日! ~ヒトのオスの絶滅の危機~

      2017/12/21

scienceoflove4

突然ですが、人類の男性(つまりホモサピエンスのオス)は将来的に絶滅の危機に瀕しています。なぜそんなことが言えるかと説明すると、近年の遺伝子の研究によって染色体に問題が発生していることが判明したからです。

その染色体の異常ですが、なんと異常がみられるのは男性のみで女性は全く問題ないとのことです。なぜ女性は絶滅しないのでしょうか。物凄い男女差別かと思います。

さて、それでは何故男性が絶滅するのか?その理由を説明する前に事前知識として、そもそも男性と女性の性別の違いとはなんであるのかを説明したいと思います。

★性別が決まる仕組み

男性と女性の性別ですが、産まれてくる際にどうやって性別が決定するかご存じですか?これは男女の染色体によって決定されます。男性の染色体はXY、そして女性の染色体はXXです。ですから顕微鏡で誰でもよいのでヒトの染色体を調べてみれば、本人を見ることなくこの人物が男性か女性かを判断することができます。

女性はXXと同じ染色体なので母親からどちらのXを貰っても女性しか産まれません。一方、父親の染色体はXYなのでXの遺伝子を受け継げば女性、逆にYの遺伝子を貰えば男性として産まれてきます。卵子が受精した際に、XかYかの確立としては2分の1です。だから男女の比率はちょうど1:1になるわけです。

つまり、男性と女性の違いは究極的に父親から貰う遺伝子の違いと言い切ることができます。兄弟や姉妹で同じ性別なのに、性格や容姿が大きく違う場合は、兄弟なら父親のY遺伝子は同じですし、姉妹なら父親のX遺伝子は共通です。ですから母親のXの染色体がそれぞれ違う可能性(X1 X2 と同じXでも違う)があると言えると思います。

★人類のオスは将来絶滅する?

さて、その男性を決定するY染色体は早ければ来週、そして遅くても500万年後に消滅する運命にあります。それはなぜかというと染色体の数が減ってきているからだそうです。

男性のY染色体は非常に小さい染色体です。女性のX染色体の数が1098なのに対しY染色体は78個しか染色体をもっておりません。それだけなら「それが何か問題なの?」と思うかもしれませんが、実はもともとはY染色体はX染色体と同数であったそうです。

つまり、元々1000以上あった染色体の数が現在78個にまで減少しているのです。人類の進化の過程で徐々にY染色体の数は少なくなっているのです。このままのペースで減っていけば遅くとも500万年から600万年の後にY染色体が消えるのは間違いないと思われます。つまり「男性がいなくなる」ということです。

★どうしてY染色体は退化しているのか?

それでは、なぜY染色体は減少し続けて、そして女性のX染色体はなぜ減少していないのでしょうか。理由は簡単です。それは遺伝の際における遺伝子のコピーミスが原因です。

女性を決定するX染色体は受精卵の中で父と母の2つのX染色体が混ざります。だから単純に染色体をコピーする際にミスやエラーが起きても、そのエラー部分をもう一つの染色体が補完して修復することができます。

その一方で、Y染色体の場合は父親からの片方からしか提供されません。そして母方の染色体がXな為、コピーの際にエラーを起こしてもそれを修復するすべがありません。

したがって、コピーミスを起こしてY染色体が劣化してもそのまま放置され続けています。その結果、Y染色体はどんどん縮小していったということです。

X染色体でも同様のことが起きますが、エラーの後にXX染色体同士の組み合わせになった際に、相手側の情報を利用してエラーを修復することができるのです。

この様に何世代もの間コピーを繰り返していくと、男性のY染色体は修復されることなく劣化し続けていきます。そして修復されないままとなれば、男性はやがて地上から姿を消すであろうと言われています。

それならば、女性だけでなんとか子供を産むことはできないか?という疑問が湧いてくるかと思います。自然界にはオスがいなくても子孫を残し種の存続を続けている生物がたくさんいます。しかし、人類はメスだけでは子孫を増やせないことも近年の研究で判明してきております。それは人間が胎生だからです。

胎生の生物は出産するために胎盤をつくらないといけないのですが、胎盤をつくる命令をする遺伝子は実は「ほ乳類」はオスの精子に含まれる遺伝情報にしか含まれておりません。ですから結局の所「ほ乳類」はオスがいないと卵を産むようになれば別ですが、胎盤を作れずに子孫が残せません。

★精子の危機

染色体の異常の他にもオスの精子にも問題が発生しております。そもそも、人間の精子は質が悪いことで有名です。動きがのろく、泳げません。また濃度が薄いです。人間の精子は他の動物に比べて非常に粗悪品であると言えます。しかも最近その精子が活動が更に悪くなってきております。その理由は進化の過程に求められます。

精子の不活発になった原因は一夫一妻で精子が他の精子と争うことがなくなったからです。動きがのろくなった精子、通常なら受精卵まで辿り着くことができない弱い精子が一夫多妻と言う競争のない社会で無事に受精できてします。これが精子の質を悪化させ続けています。精子の質が悪化し続ければ人類は滅亡の危機に将来的に直面します。

★精子の問題を克服するには?

この問題の解決に際して科学技術によるアプローチを見てみたいと思います。例えば試験管ベイビーとも言われる体外受精、これは問題であるともいえます。なぜなら本来は遺伝的に劣悪な精子として産まれなかった命であるからです。

自分で受精できない精子とその新しい命は、本来進化の過程で取捨されるべき対象です。それを強引に受精させてしまうのですから、体外受精の子供の精子は当然また体外受精が必要になると言う悪循環に陥ると予想されます。Y染色体が受精しにくいという根本問題が解決するどころか逆に悪化させる結果となるでしょう。

幸い、Y染色体の消滅の可能性は早くても数万年後、予定では500万年後と大分猶予がありますのでその間にDNAの複製技術も含めて技術の進歩により解決する可能性も考えられます。とにかく人類の将来の命運がかかった大切な問題です。是非とも早期の解決を望む次第です。

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