第一次世界大戦で大量殺戮の戦争に懲りたはずの人類(というかヨーロッパ)は2度目の世界大戦を防げなかったために、さすがに反省して第三次大戦が発生しないような仕組みを作った。
以下は具体例
◆ブロック経済の禁止と自由貿易の推進
【ドイツ】
・世界恐慌→米国からの復興援助がなくなる→不況→ナチスの台頭&生存権(市場)の確保へ
【日本】
・世界恐慌→昭和恐慌→不況→ブロック経済&高関税で輸出先がなくなる→経済圏の確保→大陸進出→満州事変勃発
日本もドイツも世界恐慌後に急進的な勢力が台頭した。それはなぜか?市場がなくなったことが原因。
【米英仏】
・世界恐慌→ブロック経済を実施・米はスムート・ホーリー法で高関税率の実施→新興国(独・日・伊)が経済圏からはじき出されて新しい経済圏を求め侵略を許すことになる。
◆ブロック経済の反省とその教訓
ブロック経済が戦争を引き起こした要因の一つ
↓
自由貿易を推進しよう。その結果として
↓
GATTの設立→発展してWTOへ
↓
国際社会で自由貿易が行われるように監視
◆国際連盟の失敗と集団的自衛権
国際連盟は何故失敗したか?
◆ソ連やアメリカなど大国が加盟していなかった
改善点→米国は国際連合には積極的に参加する。本部はニューヨークに設置された。
◆加盟国の一国一票の平等は理想論であるが、現実の国際政治は違う。実際に国際連盟では採決結果に大国が不満を持ち、その結果として連盟からの脱退が相次いだ。(例・満州事変の日本)
改善点→国際連合では大国が脱退しない為の措置として5大国には拒否権を付与した。この結果、米ソは拒否権を乱発して国連は機能しないなど揶揄されている。
しかし、拒否権がなければ冷戦期に東側陣営はとっくに集団で国連を脱退していたであろう。そういった意味で拒否権は非常に意味のあるものであった。
以上のことから教訓として「大国を国連に必ず参加させること。そして、国連から脱退させて国際的な孤立を起こさせないこと」が何より重要な事として扱われている。