世の中には男と女がいますよね。そしてお互いが恋をして結ばれる。この恋をして結ばれる男女ですが性別によって相手に求めるものが違いますよね。
「男性って女性の見た目にしか興味ないよね。美人にはとことん弱いし、女性の内面を全く見てくれない」とか「女性って学歴とか年収とか凄いこだわるよね。そんなにお金が好きならお金と結婚すればいいじゃん」などの異性への文句は耳が痛い話ですがよく聞く話です(笑)。
男と女は身体的に違った部分がありますが生物としては同じ人間です。そして全ての生物は「子孫を残すこと」を目的として本能にしたがって生きています。人間もそうした生物の一つであるなら、本能が男女の恋愛にも影響してるんじゃないのかと思います。。そこでここでは「本能が恋愛に及ぼす影響」についてちょっと語ってみたいと思います。
※わかりやすくするために以下の文章は会話調で書いていきます。
★男性は脳の「視覚」で恋をする?
男性は恋愛相手を選ぶ際に女性の見た目を重視するんだよね。早い話が美人が大好き。それは何故かというと美人は健康な赤ちゃんを産んでくれるからなんだよね。え?でもそんなこと言われたら「美人じゃない女性は病弱な赤ちゃんを産むの?」と誰もが疑問に思うよね。
じゃあ先ほどから美人美人って書いてるけど、そもそも「美人って何?」という話を説明したいと思うね。この説明を聞いてもらえば、男性が「美人大好き」っていうことを納得してもらえると思うよ。(笑)
★そもそも美人って何?
そもそも美人ってどういう人のことを言うんだろう・・・美人って「外見において魅力的な女性」のことだけど厳密に言うのって難しいよね。美人、美人といっても、時代や地域によってその美意識は変化するんだよね。
一般に食料が豊富でなかった場所では裕福の象徴として太ってる人が美しいと見られたりする時代もあったし、王子様の舞踏会に出席したシンデレラの様にコルセットで腰をギュッときつく縛って矯正したドレスを着た、痩せた女性が美しいという基準の地域もあるよね。
だからね、まずは「人類共通の美の基準」という物は存在するのかどうかを説明するよ。一般に優れた容姿をもつ女性を「美人」っていうけど、それじゃあ世界の誰もが「この人は美人!」と言う様な共通した基準ってあるのでしょうか?
答えは人類全体が共有する『美の基準』は存在するって言えるんだよね。
それを調査した興味深い話があるんだ。ある大学が世界各国の人々にアンケートをしたのだけれど、それは「10人の中から美しい人を選んでください」というアンケートなんだよね。
具体的にはブラジル人・イギリス人・日本人・インド人など世界10カ国で写真を見せて、その中から美人だと思う人を指名してもらったんだ。写真は1枚につき女性が1人写っている。1つの国で女性がそれぞれ10人ずつだから10枚。それが10か国だから合計100枚(100人)。
各国別にそれぞれ10人の中から一番美人だと思う女性を指名してもらったんだ。これを参加する国々全てで相互にやってもらったところ、この調査では驚くべき結果が出たんだ。
例えば日本を例に取ってみるとね、日本人女性10人が写った写真を見せそれを対象国でアンケートしてみた結果、なんと全ての国で同じ日本人女性が一番美人だという結果が出たんだ。イギリス人もブラジル人もインド人もタイ人もすべて同じ日本人を10人の中で一番美人だと指名した結果が出たんだ。
また、日本だけでなく「美人だと思うイギリス人」においても世界各国のどの国でも10枚の写真から同じイギリス人女性が一位に選ばれたんだよね。つまりこれは「世界共通で人類がシェアする美人」というものがあると言えるんだよね。じゃあ、それは一体何なんだろう・・・
調査で各国で一位になった女性達の共通点を調べてみて、ある驚くべき共通点が出たんだ。それは「顔が左右対称である」ということだったんだよね。一般に顔というのは左右均等に出来ているように見えているけど、実際は違っているんだ。
例えば、鏡で顔を左右対称にしても実物と同じ顔にはならないんだよね。ぜひ自分で試してみてほしい。調査の結果、世界各国で美人に選ばれた人の共通点は最も左右対称に近い顔をしていたってことなんだ。
つまり、人が容姿端麗で「美しい」と思う顔とは「左右対称」な顔のことなんだね。「男性は美人が好き」ということを他の表現で置き換えると「男性は左右対称の顔の女性が好き」と言えるんだよね(笑)
この男性が左右対称の顔を持った女性が好きなのは実は非常に明快な理由があるんだよね。(※ちなみにこれは女性だけでなく男性のハンサムの条件にも言えます。)
★左右対称はどうして美人と感じるの?
「左右対称の顔を持つ」ことは他の言葉で言い換えてみると「正確な遺伝子を持っている」と言い換えられるんだ。正確な遺伝子???これはどういうことかというとね、動物は元々、成長すると左右対称に成長するようにできているんだ。
これは簡単に説明することができるんだけど、例えば馬は走る際に左右対称であればあるほど、綺麗なフォームで走ることができるよね。片方の足が2センチ短かったり長かったりして4本の足すべてがバラバラであるとすると、走るフォームが崩れるためにスピードが落ちてしまうよね。その他にもバランス感覚なんかは左右対称であればあるほどバランスが釣り合うんだから優れているよね。
だからね、左右対称であればある程、多くの生物において素早く動いたり、より強いパワーを引き出すことが出来るわけだ。つまり動物にとって理想的な体は「左右対称な体」であると言えるよね。
じゃあ、実際の世界ではどうかというと左右対称になっている方が実は珍しいんだよね。それにはね、産まれる前からの先天的な理由と産まれた後の周囲の環境による後天的な理由で説明ができるんだよね。
赤ちゃんが誕生するとき、父親と母親の遺伝子から設計図を取り出して、両方を合わせて新しい設計図をつくるよね。この設計図をもとにして赤ちゃんが生まれるんだけど、この新しい設計図はコピーと言うより手書きの写しと考えた方がいいんだよね。
例えばね、新築の家を建てる際に、建築士が考えた完璧な建物の設計図があるとするよね。そして家を建てようとする際に、設計図を無くさないように現場には手書きでコピーして持って行くとするよね。設計図を写す人は間違えないように細心に注意して写すけど、やっぱりどうしても写し間違えやミスをしてしまうよね。
こんな感じで遺伝子レベルにおいてコピーミスを起こしたり、または遺伝子が傷を持つことによって、まあこれはお家の設計図で言えば紙が汚れて何を書いてあるのか読めなくなってしまうっていう感じであるのかな?正しい設計図がわからない状態になってしまう。
そういった設計図で設計すれば、当然のように左右対称ではない人間が成長するよね。これが産まれながらの先天的な問題であると言えるんだ。人間はね、こういう人を見ると「左右対称ではないから、設計図にミスがあるんだなぁ」と本能的に思うんだよね。その感情が脳内で「美人じゃない、ハンサムじゃない」っていう感情に変換されるんだ。
生物としてはなるべく正しい設計図を持った人と子作りをした方がより生存能力が高まることを考えると「設計ミスが少ない=美男美女」ということだから、多くの人が本能的に美人と結婚をしたがるって話なんだ。だから「美人って結局なに?」って言われたら「遺伝子のエラーが少ない人」って言うことができるんだ。
さて、先天的な話もしたけど、もちろん産まれた後に周囲の環境から影響を受ける後天的な問題もあるんだよね。産まれる前の妊娠中にはミスもなく綺麗にコピーに成功した遺伝子であってもね、それがそのまま無事に成長するとは限らないんだよね。
例えば成長する間に病気になって体にゆがみや傷を持ってしまったりする人はいるよね。また、大きな怪我をして顔に傷跡が残ったりするでしょ。こういう人を見ると人間は本能的に「病気にかかりやすい遺伝子を持っている人」とか「怪我をしやすい遺伝子を持ってる人」と勝手に判断して無意識にその人を避けようとするんだよね。
その無意識の結果が本人の意識に直接的に「この女性は美人でない(優秀な遺伝子を持っていない)」っていう感情となって心の表面に現れるんだよね。男性は美人を選ぶ際には一見すると感情的に女性を選んでいるように見えるけど、実は本能レベルにおいて「自分の子孫(遺伝子)が生き残るには一番最良の相手は誰か?」を合理的に判断していると言えるんだ。とてもシステマチックとも言えるんだ。
以上のことを踏まえると男性は女性をみるとまず本能的に「健康な子供を産んでくれるかな?」って判断をするんだ。そして、欠陥がない正確な遺伝子情報を持ち、優れた子孫を残せそうな女性を見ると「あ!美人だ!!」って思うんだ。だから男性が女性の見た目を最優先するのは当然と言うこともできるんだ。
★顔だけじゃなくセクシーな体も大切?
男性にとっては、顔の見た目だけでなく、体の見た目も非常に重要なんだよね。体の見た目ってどういうことかと言うとつまり、現在の言葉で言えば「セクシー」であるかってことなんだよね。
さて、実は「人類の顔の共通美」と同じく、男性は「どんな女性がセクシーであると感じるか?」という共通の目安があるんだよね。それが「腰のくびれ」なんだ。腰のくびれ、つまり「ウエストとヒップの差」のことなんだよね。
この腰のくびれが7:10の比率であることが人類が共通してセクシーと感じる数値なんだ。これは痩せていようと太っていようとくびれの割合が7:10であれば問題ないらしいんだよね。例えばね、歴史的な美術品である「ミロのビーナス」の比率も7:10の比率なんだ。
さて、じゃ、なぜこの比率が重要かというとね。それはこの比率が女性にとって「出産ができますよ」というサインを意味しているからなんだ。実は女性は初潮を迎えてから閉経になるまで間、ウエストのサイズが変わるんだ。
よく言う幼児体型ってのはあるよね。あれは「寸胴の体型」つまりウエストがくびれていないってことなんだ。あと、更年期に入り月経がなくなると中年のおばちゃんになって同じようにウエストのくびれがなくなってくるんだよね。つまりウエストがくびれている=月経があるっていうことを暗に意味するんだ。そして出産適齢期にその比率は7:10になるんだよね。
ここまで説明すればもう、おわかりだよね。つまり、男性がセクシーに感じる体型は実はその女性が「出産可能」ということを本能的に感じていたってことなんだよね。あくまで「子孫を残せるチャンス」を見ての動物的な発情ってことなんだよね。
男性が恋をしてもその相手が子孫を残せない状態であったのならそれは問題だよね。そういったことが無いように出産適齢期な女性に恋をするように男性はセクシーな女性に強い興味を惹かれるようになっているわけなん「だ。
男性が「あの子セクシーだな」って言ったとしたらそれはその人の本能が「この子出産可能だよ」って無意識に判断してるってことなんだよね
よく男性が雑誌などを読みながらグラビアアイドルと恋愛をするつもりがないのに、その娘と「エッチだけでもしたい」って言うのは、水着の写真を見てその人の本能が「子孫を残せるチャンス!!」だと勘違いして「子孫残さなきゃ」って命令してるってことなんだよ。「目の前に出産可能な女の子がいるよ。逃すな!!」ってね。だからその感情は恋愛感情とは別物なんだよね。妊娠適齢期のメスと交尾して一人でも自分の子供が多い方が子孫が絶える危険性が低くなるからね。
★結局男性の見た目重視とは?
長くなったけどね、今までのことを簡単にまとめてみるよ。つまり男性は「見た目」で恋をするんだ。難しく言えば脳の「視覚分野」で恋をするんだよね。
まず、顔を見て女性が丈夫な子供を産めるかどうか判断するんだ。その判断材料が「美人かどうか?」ってことなんだ。健康で身体的能力が高い子供を産める女性は遺伝子情報にエラーがないから「左右対称な顔をしてる」ってことなんだよね。それを本能が「美人」と感じるわけなんだ。
そして女性の体を見て、女性が子供を産めるかどうかを判断しているってことなんだね。セクシーな女性はつまり「出産適齢期」を強くアピールしてるだけなんだ。けっして女性がエッチというわけではないんだよ。
生物は子孫を残すことが何よりも大切。だから、男性はそういった強烈なアピールを見るとクラクラしちゃう。ということなんだよね。恋愛は感情に基づいて行動しているように思うけど、本能からひも解いてみると男性が見た目を重視するにはちゃーんと、生物が種の存続をするための隠された理由があるってことなんだ。
そもそも男性において子孫を残すための生殖は「交尾」までなんだよね。例えば、男性がセックスをして、その後に病気で急死しても無事に子供は産まれて成長することが出来るよね。大げさに言えば、生殖をした後に「さようなら」をしても子供は勝手に産まれてくるんだよね。
逆に、女性の場合妊娠中に亡くなったら、一緒に胎児も死んでしまうよね。これは別の言い方をすれば「オスは交尾をした後、子作りに関与したくても関与することが出来ない」と表現できるんだよね。男性は種付けのあと本人の意思に関わらず「出産」「育児」から強制的に除外されてしまうんだ。
実はこれは女性の「もの凄い特権」なんだけど、女性陣からは「男性は妊娠中の辛い体験をしなくていいよねぇ~」とか逆に羨ましがられたりするよね(笑)
だから男性は子孫を残すことにおいて最優先するのは「出来る限りよい遺伝子の女性を見つけて交尾する」ってことなんだ。これを言い換えると「なるべく美人に恋をする」って言えるよね(笑)。だから男性は「見た目重視」なんだよね。
つまり女性の顔は男性からすれば「優れた遺伝子」を持ち「健康な赤ちゃん」を産んでくれるかどうかを見極める重要な判断材料なんだよね。だから顔には驚くほどに「遺伝子が優秀であるか」の情報が満載されているんだよね。
もう一度誤解をしないように説明しておくけど、「美人=優秀」って意味じゃないよ。「美人=左右対称の顔つき=遺伝子にエラーがない=より種が存続できる可能性のある子孫を産める」って事なんだよ。間違わないように注意してね。
★女性は脳の「記憶」で恋をする
それでは、見た目重視の男性から女性の恋愛について見ていくね。男性は出産をしないと述べたけど、女性は出産をしなければならないよね。これが女性の恋愛に重要な決定を下しているんだ。
人間は「子育て」が他のほ乳類に比べて圧倒的に大変なんだよね。どうしてかっていうとそれは二足歩行のせいなんだ。二足歩行をするためにどうしても骨盤が狭くなってしまってね、子供を産むためには未熟な状態で産まれてしまうんだね。人は産まれてから歩けるまで1年近くかかることを考えると、本当に未熟な状態で産まれてくるんだ。
さて、このことが女性の恋愛に非常に重要な影響を及ぼしているんだよ。出産時、女性と赤ちゃんは自分では何もすることができないよね。母親は1ヶ月もすれば何とか回復できるけど、子供は数年間は自分一人では生きられないよね。
そして母親は赤ちゃんの面倒につきっきりになる。(粉ミルクがない昔は母親の母乳が唯一の栄養源だしね)だから、女性と子供は生き残る為に当然、誰かに依存しなければならないんだ。男性は子作りはエッチして「終わり」だけれども、女性の子作りはエッチしてからが「始まり」なんだよね。
だから女性の恋愛は「子供を産んだ後、一緒に育ててくれる人」が恋愛対象になるんだよね。見た目が良くても、冷たい人じゃ困るわけだ。したがって女性は恋愛相手として、自分が子育てをしている間、自分と赤ちゃんを養ってくれる様な男性を重視するんだよね。例えば優しい男性は子供を産んでも母親や赤ちゃんを見捨てる心配は低いよね。だから冷たい男性より優しい男性がもてるのはそういう理由からなんだよね。
つまり大切なのは「見た目」より「性格」なんだよね。だからより内面的な「性格」を恋愛対象として見るんだよね。恋愛相手を頼れるかどうか、「見た目」でなく「記憶」で判断するんだ。だから女性は視覚でなく脳の「記憶分野」で恋愛をするんだ。
もう一つ、女性は女性が判断する材料があるんだ。先ほど説明したように女性は出産前後の期間、完全に他人に依存しなければならないよね。大抵の場合は赤ちゃんの父親(つまり夫)が面倒を見ることになるんだ。女性にとってはこの時期をいかに乗り切るかが最重要なわけなんだ。その為には性格もそうだけどもう一つ重要なのが相手の能力なんだ。
例えば性格的に優しくなくても、たとえ人格に問題があってもお金持ちであったりすればその間の生活に困る心配はないよね。性格は優しくていい人ですけど生活能力が全くありません。となるとこれまた問題なわけだ。逆に、すでに結婚して奥さんがいるけどお金持ちであれば出産期の生活の心配はする必要はないよね。金持ちや権力者に愛人がいたりするのはこういう訳なんだよ。
けっして愛人になる女性も赤ちゃんを産んだ際のことを考えて付き合っているわけではないけど、本能的にはそういった判断が心の奥で働いているからなんだ。もちろんお金や権力だけでなく生活力全般に言えることだから、お金がなかった石器時代なら狩りが得意なたくましい男性に人気があっただろうね。
要するにお金を稼ぐ才能など高い能力を持った男性なら全般的にOKというわけなんだ。男性は子孫を残すためのみに純粋にパートナーを選べるけど、女性はそれに加えて出産期や月経期に自分自身を養ってくれるかという判断も必要なんだよ。
だから女性は男性のスペックに非常にシビアなのは自分が生きるか死ぬかの厳しい状況にさらされているからなんだ。女性は男性に比べて現実主義的なのはこういった側面があるからなんだよ。決してお金が好きだからじゃないんだよ(笑)
★まとめ
男性は容姿がいい女性を恋愛相手として重要視するんだね。顔が美人だとより優れた健康な子孫を産むことができると判断し、スタイル(理想は腰のくびれが7:10)が良いと妊娠適齢期だと判断して子作り(交尾)を無性にしたくなるんだよね。
逆に女性は出産後の世話と子育てをしてくれる人を選ぶために見た目以上に性格(優しさ)や能力(甲斐性)を重視するようになったんだよね。
人は脳が発達して理性が支配する現在においても、動物そのものであった時代の本能の影響を恋愛にも濃厚に残しているんだよね。まあ、ヒトも所詮は動物だってことなんだよね。
結局のところ、恋愛は「自分の遺伝子を持つより優れた子孫を残す」という究極の目的の為にすべての行動が説明できるってことなんだよ。